落花生の故郷は、ボリビアのアンデス山脈と言われています。
日本には1706年中国から入って来たので南京豆と呼ばれましたがあまり普及せず、
20世紀に入ってから急速に生産が増えました。
分類 | 原料名 | 品種 | 収穫時期 | 特徴 |
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大粒落花生 | 半立種 |
千葉産 茨城産 |
収穫時期:10月 | 収穫量が少なく、粒もあまり大きくない。薄皮の裏が赤いのが特徴 |
ナカデ種 | 収穫時期:10月 | 収穫が安定していて、 | ||
他国内産 | 他、神奈川、静岡(遠州地区)、九州でも栽培されています | |||
中国大粒 | - | 収穫時期:10月 | - | |
小粒落花生 | 南アフリカ産 | - | - |
原料の選別が良い 酸化が他の品種より遅い 粒が揃っている為、豆菓子の原料に使う |
中国(北方産) | - | - | - | |
アメリカ(フロランナー) | - | - | 数年前まで、小粒のバタピー、揚げピー用を中心に輸入量も多かったが、最近では輸入量が減っている。 |
【えんどう】
えんどうは南ヨーロッパからアジア西部が原産地と考えられているが、定説は無い。
えんどうは莢(サヤ)の硬さでsubsp.arvenseとsubsp.horenseに分けられる。
前者は莢が硬く、紅花系で種子、莢は小さくField Peaと呼ばれ、
後者は莢が硬く白花系でサヤエンドウやグリンピース用に栽培されGarden Peaと呼ばれる。
【そら豆】
そら豆の原産地はアフリカ北部と言われています。
そら豆の莢(サヤ)は空に向けて実るので「空豆」と書かれたり、
一方その莢が蚕(かいこ)が作るまゆの形に似ていると言われ「蚕豆」とも書きます。
分類 | 原料名 | 品種 | 収穫時期 | 特徴 | 近況報告 |
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えんどう | カナダ産 | サスカチュワン地方 | 4月上旬に作付けし、9月中旬より収穫が始まり、日本へは10月末から11月に入ってきます | 生産量、輸入量共に増加しており、粒形は大小あり、色は濃い薄いが混ざっている。表皮は英国産に比べやや厚い。価格は英国よりも高いサスカチュワン地方(東部)の物は、色が濃く、アルバータ地方(西部)は薄い色。 | 2003年物は品質的には問題無いが、粒が小さく、収穫量が60%~70%程になるのでは。当社は主にカナダ産原料を使用しています |
アルバータ地方 | |||||
英国産 | マロハットタイプ | 3月の中旬に作付けされ、8月の上旬より収穫が始まり新物は9月から10月頃に日本に入ってきます | 伝統的な品種で、1960年代より作付けが始まった。粒が大きく、品質、色ともに良いが単位収穫量が悪い。 | 2003年の新物は非常に少なく、品質も良くなく価格が高い。2年連続の不作なため、原料不足は深刻である。 | |
プログレタタイプ(イーグルタイプ)゚ | 輸出の主力で粒はマロハットより小さめ | ||||
プリンセスタイプ | マロハット、プログレタに比べ単位収穫量が良いが、粒が不揃いで色が薄く割れやすい欠点がある。 | ||||
グイドウタイプ | 1991年より生産が始まった新品種です。 | ||||
ニュージー産 | ①プレミアム ②NO1 ③FAQ |
3月頃収穫、新物の輸入開始は5月ごろ | 近年、収穫量、輸入量とも減少 | 現在は、ほとんど輸入されていない | |
そら豆 | 中国産 | 張家口産 | 5月種まき 9月収穫 11月輸入開始 |
小粒ですが、柔らかくフライビンズの原料には最適河北省崇礼県のものが品質が良いが値段が高い。この地域は標高1500~1700mあり、農薬を使わなくても虫の発生が少ない。 張北県とその周辺でも採れる一部標高の低いところでは、虫の発生に注意しなければならない。 |
下記に産地情報があります 当社は崇礼県の原料のみ使用しています |
青海産 | 4月種まき 9月収穫 11月輸入開始 |
大粒で甘味は多いけど、多少硬い煎り豆にむいている | - | ||
大豆 | 黒大豆 | 北海道産 | 11月~12月 | 上磯地区・・・素煎り(煎っただけの製品)の場合、この原料が甘くて美味しい。 | - |
丹波産 | - | 収穫量も少なく、価格も高いため加工用としては使用しにくい。 甘味が多い。 |
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中国産 | - | 甘味は少ないが、黒豆自体の栄養価は持っているので、加工用として使用しています。 | - | ||
黄大豆 | 北海道産 | - | 当社では、素煎りは節分用を含め、品質、味を考え北海道産の黄大豆うを使用しています | - | |
他、国内産 | - | - | - | ||
中国産 | - | ①現地(中国)加工品・・価格が安い。比較的粒が大きい。一方異物等の不安が常にある。 ②国内加工品・・・国内において再選別をするので、価格、安全性は高くなる。 |
当社では加工用として②の製品を使用しています | ||
緑大豆 | 中国産 | - | - | - | |
栗 | 天津甘栗 | 中国産 | 9月に収穫 10月輸入開始 |
- | - |
倉庫 | 工場入庫 | 原料 | 製造風景 | 出来上がり製品 |
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10月9日名古屋港に当社の栗が届いたので、早速トラックで引き取りに向いました。 | 名古屋埠頭から、1日でも早い商品化のために、工場入庫後すぐに製造に入る | 今年は、少し小ぶりですが、粒がそろっていて良い栗です | - | - |
当社で使用するそら豆(張家口)の産地は、中国の北京より北西、大馬群山脈のふもとの標高700m~1000mの所で栽培されています。
現在、軍の設備が近くにあるため、原産地まで見学に行くのが難しい。下部の写真は1995年5月~9月に撮られたものです。
中国河北省張家口市にて
5月)畑を耕す風景。昔の写真ではありません
広い台地で昔ながらの工具を使い土を掘り起こしていきます
5月)種まき風景
ほとんどの農作業が昔ながらの器具と手作業
6月)一面のそら豆畑です
6月)こんな状態でそら豆が根についています
まだ早熟ですが、作況調査のため掘り起こしました
9月)農家の軒に積み上げられている、そら豆の麻袋
9月)庭先で袋に詰められ、餞別待ち
ナッツの種類(カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ)。
カシューナッツは3月~5月に収穫され5月頃日本へ入り、アーモンドは8月より収穫が始まり日本へは9月頃入ります。
分類 | 原料名 | 品種 | 収穫時期 | 特徴 |
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ナッツ | カシューナッツ | インド産 | 3月~5月収穫日本へは5月頃入ります |
インドのケララ州、ゴマ州、カルナタカ州、タミーナド州他で栽培されています。 サイズ ・・・W320 *1ポンド=435gあたりの粒数 |
ナッツ | アーモンド | アメリカ産 | 8月より収穫が始まり日本へは9月頃入ります |
原料規格(ダブル:変形、キズ:表面の傷) [EXTRA NO1] ・・・ダブル5%未満 ・・・キズ5%未満 [US NO1] ・・・ダブル15%未満 ・・・キズ10%未満 サイズ ・・・23/25 25/27 *1オンス=28.35gあたりの粒数 |
ナッツ | ピスタチオ | イラン産 | - |
皮の色が濃い 粒が小さい 甘味が多い アフラトキシン(注)に注意しなければならない |
- | - | アメリカ産 | - |
皮の色が白い 粒が大きい 甘味はイラン産よりは少ない アフラトキシン(注)についてはイラン産より安全 |
(注)アフラトキシンとは土の中に潜むカビの一種で、発ガン性があります。
輸入時、原料の検査が行われ、基準値(下記記載)を超えるものは送還される。
日本では10ppb、米国20ppb, 途上国などの国際規制値:30ppbと地域により異なります。
黄色いチョウチョのような花が咲いて、散った後、子房(しほう)となって下向きに伸びていきます。
土の中でまゆ状のさやに育ち、その中に2~3粒の種(ピーナッツ)ができます。
人気のみそがらめは、落花生を油で揚げる、味噌・砂糖をドラムで乾燥させながらからませる、
熱風で十分乾燥させる、選別、梱包という工程で作られます。
製品名 | 工程1 | 工程2 | 工程3 | 工程4 | 工程5 | 工程6 |
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みそがらめ | 落花生を油で揚げる | 味噌、砂糖をドラムで乾燥させながらからませる | 熱風で十分乾燥させる | 選別 | 梱包 | - |
グリンピース | 24時間冷蔵庫の中で水に浸け、柔らかくする | 水を切り、油で揚げる | 味付けをする | 冷却・選別 | 梱包 | - |
バタピー | お湯に浸け薄皮を柔らかくし、皮をむく | 選別:質の悪い原料を選別する | 乾燥させ、油で揚げる | 味付けをする | 冷却しながら選別する | 梱包 |
いか豆 | 豆に小麦粉、寒梅粉を巻く | 生地をガスで焼く | 味付けをする | 冷却しながら選別する | 梱包 | - |
ナンキンマメ、ピーナッツ、ラッカセイ…
いろんな呼び方をされているけれど、みんなおんなじ落花生。
ピーナッツを食べるとニキビができる!なんて言われてるけど、落花生はカラダにとってもいい、健康食品。
ピーナッツに含まれる油だって、体にはとってもいい油なのですよ。
生活習慣病(ガン・動脈硬化・糖尿病)を予防 |
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ピーナッツは抗酸化作用を持つビタミンEや、身体によい不飽和脂肪酸を豊富に含むと共に、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やすオリゴ糖や、整腸作用を持つ食物繊維を豊富に含むなど、生活習慣病を予防する成分を豊富に含み、まさに現代人の健康問題を解決する機能性食品といえます。 |
コレステロールを抑制 |
ピーナッツに豊富に含まれる脂肪はオレイン酸が多く、その組成はオリーブオイルに近い。 オリーブオイルを家庭料理にたくさん使うイタリアや地中海沿岸地方の人たちに動脈硬化が少ないことでもお分かりの通り、ピーナッツのオレイン酸はコレステロールを下げる働きを持っています。 しかもオレイン酸は酸化されにくいという特徴を持ち、油としては大変安定した油と言えます。 |
美肌効果 |
ピーナッツはタンパク質も豊富です。ピーナッツのタンパク質をつくるアミノ酸に豊富に含まれるアルギンは血流を促進し、ビタミンEなどと共に冷え性を予防します。 もちろんアミノ酸は皮膚や筋肉を作ってくれます。 また、ピーナッツに豊富に含まれる美容ビタミンといわれるビタミンEは、抗酸化ビタミン、若返りビタミンともいわれ、美肌効果や老化防止に役立ちます。 |
お子様の健やかな成長に |
ピーナッツには、お子様の健やかな健康に必要なミネラルやビタミンが豊富に含まれています。 マグネシウムやカルシウムは丈夫な骨を作るミネラル。 亜鉛は味覚形成に必要不可欠なミネラル。 また、いま一番お子様に必要なビタミンといわれるビタミンB1は、イライラに代表される心の健康に必要なビタミンで、ピーナッツにはビタミンB1も豊富に含まれています。 |
日本で落花生が栽培され出したのは明治に入ってからです。
ハウスやトンネルでの野菜づくりが増える以前は千葉、茨城等関東地方のほとんどの農家は落花生を作付けしていました。
落花生の栽培も実は簡単にできるのです。あなたも落花生作りに挑戦してみましょう。
(1)時期 |
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落花生の発芽には地温20度C以上が必要です。 低温の土の中に種を蒔いても発芽しません。 ビニールを張って地温を高める栽培もあります。 これをマルチ栽培といいます。 ですから、一般的には外気温が25度Cを超えることのある5月中旬~6月にかけて種を蒔きます。 |
(2)土づくり |
1平方m当たり約100gの肥料をまきます。 この肥料はN(窒素):P(燐酸):K(カリ)が3:10:10程度の野菜用肥料を使います。 これはホームセンター等で売っております。 酸性度の強い土壌には石灰類を100~150g程度まきます。 落花生はPH(酸性・アルカリ酸)が5.5~6に適応した作物ですので酸性度の強い土にはアルカリ性の石灰を補強して土壌改良が必要となってきます。 晴れて土が乾いている日に肥料をまいてよく耕します。10cm~15cm程度の深さに耕せばいいでしょう。 堆肥や腐葉土を使えばなをさら効果的です。 |
(3) 種蒔き |
種は生の乾いてキズのないものを用意します。 皮がむけたり、割れた落花生では発芽しません。 株間は25~30cmで1~2粒づつ蒔きます。畝幅は40~45cmにします。 従って1平方m当たり約20粒あれば足ります。肥料をまいて耕してからすぐ種を蒔いても大丈夫ですが、土づくりしてから1週間程度おいて土に肥料を馴染ませてから種を蒔いたほうがいいでしょう。肥料が土中のバクテリアと反応して熱がでますので、その熱が根を傷める事があるからです。 種は横置きにし指で1~2cm程度沈め土を掛けます。落花生の種は極端な水を嫌う性質をもっていますので、雨降り中とか雨後直ちには避けましょう。 カラスや鳩等の鳥害から守るのにミシン糸を四周に張るのも効き目が有ります。 |
(4) 発芽 |
種を蒔いて1週間~10日で発芽します。 菜園等路地で落花生を栽培する場合は土壌に水分が蓄積されていますので水やりの必要は有りません。時たま降る雨で十分です。 ビニール(マルチフィルム)を張って種を蒔けば5~6日で発芽します。 落花生の種は土の中に入ると1日で“胚軸”という根を作り出す基が伸びだし2cm程度になると根(主根)が出てきます。 この根が伸び始めるに連れて地上で発芽を開始します。 種の中で葉になるころ(幼芽)に異常のあるときは発芽しにくい事が有ります。 この事を幼芽褐変症といいます。種の発芽しなかった所は早め(他の発芽が確認されて1週間以内)に補充蒔きか移植をしましょう。 |
(5)発芽してからの楽しみと観察 |
発芽してから40日ぐらい経つと小さな黄色い花が咲いてきます。 この花は朝咲いて昼頃には萎んでしまいます。 最終的には1本の株で250~300の花芽をつけるといいます。 1週間もすると萎んだこの花の元から紐のようなもの(これを専門用語で子房柄といいます)が伸びてきます。 この紐がだんだん伸びて土の中に入って2~3cmのその先端に落花生のさやをつけます。 花が咲いてから85~90日程度で収穫できます。 |
(6) 栽培上の注意点 |
落花生は夏の作物で水をそれ程必要としませんが、紐が落ちて土に差し込んだ時に土が乾燥しているような場合は水をまいて上げましょう。 土の中でできたさやの中はまるで水を含んだ“ゆりかご”みたいになっておりその中で豆を育てています。 あまりに乾燥するとそのゆりかご内の水が不足し豆の生育に影響を及ぼします。 ですから、紐が差し込んだら2~3回水をまいてあげましょう。 また、落花生自身の石灰分が必要となってくるのが花の咲き始まる時ですので、この頃1平方m当たり約50~100g全面に蒔いて軽く耕し落花生の木の元に土を寄せましょう。 これを中耕・培土といいいます。 草取りは常時必要ですが、紐が土に差し込んでからの草取りは止めましょう。 差し込んだ紐は草取り等で抜かれてしまうと元に埋めてもさやをつけないのです。 7月頃になって高温多湿になると油虫等の発生が有りますので駆除が必要です。 殺虫剤は市販されています。 |
(7)収穫 |
種を蒔いてから130日~135日、花が咲いてから85日~90日で収穫できます。 収穫の目安は木でも分かります。下枝が枯れ始めたらいいでしょう。 実際は試し掘りしさやの網目やさやの中の実の色で判断します。 ですから何時蒔いたか、何時花が咲いたか記録しておけば容易に収穫時期がわかります。 掘り起こした落花生は木を下に実を上にして天日乾燥します。これを地干しといいます。 これを10日ほどすると落花生の出来上りです。 この時の豆の水分は20%程度で8分乾燥程度といいます。 保存するにはなおさら乾燥が必要で水分が7%程度になるまでにします。しかし8分乾燥程度でも煎って食べることができます。 収穫した落花生を充分に乾燥し通気性が良く涼しい場所に保管しておけば来年もまたそのムキ実を種にすることができます。 |
本来は二十四節気の季節が移りかわる立春、立夏、立秋、立冬の前日のことであったのですが、
次第に春だけに用いるようになり、現在では立春の前日の名称となっており、新暦では二月三日~四日ごろにあたります。
俗に年越し、年とり、追儺(ついな)と呼ばれ、神社仏閣をはじめ一般家庭では、豆をまいて鬼を追い払い、福を招き入れる行事を行います。
豆まき |
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民間では門戸にヒイラギの枝にイワシの頭をつけたものをさし、日暮れに行われていました。 地域によっても異なりますが、「鬼は外、福は内」と叫びながら、恵方(えほう、あきのかた)の方角に豆をまくと良いといわれています。 |